太陽光発電の災害時活用方法完全解説!
コラム
2025.09.26

突然の停電や大規模な災害。
そんな時、ご家庭を守る備えは万全ですか。
不安な気持ちを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
日々の生活を守る上で、電力の確保は非常に重要です。
もし、災害時でも自宅で電気が使えるとしたら。
その安心感は計り知れません。
そこで今回は、太陽光発電が災害時にどのように役立つのか、具体的な活用方法をご紹介します。
太陽光発電の災害時活用
停電時の電力供給方法
停電時でも太陽光発電システムの自立運転機能を使えば、発電している時間帯は電力を供給できます。
ただし、自立運転機能を利用するには「自立運転コンセント」が必要となります。
ほとんどの太陽光発電システムに搭載されていますが、導入時にオプションとして選択しなかった場合は設置されていない可能性があります。
設置状況や機種によって、自立運転コンセントの位置は異なります。
パワーコンディショナ本体に付属している場合もあれば、別途設置されている場合もあります。
不明な場合は、販売店や工事店に確認しましょう。
使える家電と使えない家電
自立運転コンセントから供給される電力は、システムの容量によって制限があります。
一般的に1500W程度が上限です。
そのため、エアコンやオーブンレンジなど、大電力を消費する家電製品は使用できないか、動作が不安定になる可能性があります。
一方、テレビ、冷蔵庫、電気ポット、携帯電話の充電器などは、機種によっては使用可能です。
ただし、ブラウン管テレビは消費電力が高い機種が多く、使用できない可能性もあります。
また、パソコンなどの精密機器は、瞬間的な停電に弱いため、接続を避けるのが賢明です。
冷蔵庫は食品の腐敗を防ぐために重要な家電ですが、容量の大きな冷蔵庫は消費電力が大きいため、使用できない可能性があります。
使用できる家電や使用できない家電、また、使用できるかどうかの判断は、家電の消費電力と太陽光発電システムの発電量との兼ね合いによって決まります。
日照状況によって発電量が変化することを考慮し、使用可能な家電を事前に確認しておくことが重要です。
自立運転モードへの切り替え手順
自立運転モードへの切り替え手順は、メーカーや機種によって異なります。
必ず付属の取扱説明書をよく読んでから操作しましょう。
一般的には、まず主電源ブレーカーと太陽光発電ブレーカーをOFFにします。
その後、取扱説明書に従って自立運転モードに切り替えます。
操作方法が分からなければ、販売店や工事店、あるいは近隣で太陽光発電システムを設置している方に相談してみましょう。
切り替え手順を事前に確認し、手順書を分かりやすい場所に貼っておくと、いざという時に慌てずに済みます。

災害時の太陽光発電システム運用
安全な使用方法と注意点
自立運転モードを使用する際は、安全に配慮することが重要です。
接続する家電製品の消費電力を確認し、システムの許容範囲内であることを確認しましょう。
同時に使用する家電製品が多いと、システムの許容電力量を超えてしまう可能性があります。
また、日照状況の変化にも注意が必要です。
曇りや雨天時は発電量が低下するため、使用できる家電製品が限られる場合があります。
天候の変化によっては、使用中の家電製品の電源が落ちる可能性もあります。
そのため、発電状況をこまめに確認し、必要に応じて家電製品の接続を解除するなど、適切な対応をしましょう。
蓄電池の活用方法
蓄電池を併用すれば、日中に蓄電した電力を夜間や天候の悪い日にも利用できます。
蓄電池の容量によって、使用できる時間や家電製品の種類が異なります。
蓄電池の容量、充電状況、使用家電の消費電力などを考慮して、計画的に電力を使用することが重要です。
蓄電池の残量を常に確認し、必要に応じて節電するなど、適切な管理を行いましょう。
非常用電源との連携方法
太陽光発電システムと非常用電源を連携させることで、より安定した電力供給を実現できます。
非常用電源は、太陽光発電システムが発電できない時間帯や、発電量が不足している時間帯に電力を供給します。
非常用電源の種類や容量、太陽光発電システムとの連携方法については、専門業者に相談しましょう。

太陽光発電による防災対策
災害への備えと準備
災害への備えとして、まずは太陽光発電システムの自立運転機能について理解を深めましょう。
自立運転コンセントの位置、切り替え手順、使用可能な家電製品などを事前に確認し、家族全員で共有しておきましょう。
また、非常用持ち出し袋には、懐中電灯やラジオ、携帯電話の充電器など、停電時にも役立つアイテムを入れておきましょう。
情報収集と緊急連絡手段
災害発生時は、正確な情報収集が不可欠です。
ラジオやテレビ、インターネットなどを活用して、最新の情報を把握しましょう。
また、家族や友人、近隣住民と連絡を取り合うための手段を確保しておきましょう。
携帯電話の充電を確保するためには、太陽光発電システムの自立運転機能を有効活用しましょう。
災害後の復旧作業
災害後は、太陽光発電システムの損傷がないか確認しましょう。
損傷が見つかった場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。
また、停電が解消された後も、自立運転モードを解除し、システムを元の状態に戻すことを忘れないようにしましょう。
まとめ
太陽光発電システムは、停電時や災害時に電力を確保するための有効な手段です。
自立運転機能を活用することで、携帯電話の充電や情報収集、生活必需品の使用が可能になります。
しかし、システムの容量や発電量には限りがあるため、使用できる家電製品や使用時間には制限があります。
事前に自立運転機能の使い方や注意点、使用可能な家電製品などを確認し、災害への備えを万全にしておくことが重要です。
蓄電池の併用や非常用電源との連携も検討することで、より安心・安全な生活を送ることが可能になります。
日頃から、災害時の対応手順を家族で確認し、実践することで、いざという時に慌てずに適切な行動が取れるようにしましょう。